珪素物語

ヨモギ餅はなぜ春に食べるのか?

四季がはっきりしている日本では、それぞれの四季の変わり目に色々な行事が昔から執り行われます。

年が明けてお正月すぐには「七草粥」、春になると「春の七草」秋になると「秋の七草」。その中でも春には「桃の節句」と「端午の節句」が有名ですね。

そしてそのどちらにも用いられるのがヨモギを使ったヨモギ餅です。

ヨモギは山の山道や藪に力強く生殖しています。そして昔からそのヨモギを摘んで生のまますり潰し、餅や団子に入れられていました。

またヨモギの葉っぱを乾燥させて、料理の味わいにも用いられていました。

ヨモギの葉や茎の軟質部を溶出し乾燥させたものが、お灸などのモグサとして治療に使われてきました。

ヨモギを乾燥させた固形物をX線顕微鏡で成分分析してみる、そこにはケイ素が多くあります。(下図参照)

これらは漢方の薬効成分として、漢方薬に必須とされていました。

さらにその葉っぱや茎からの搾り液を位相差顕微鏡(光線の位相差をコントラストに変換して観察できる光学顕微鏡のこと)で観察すると、そこにはソマチッドが多量に存在していることがわかりました。

冬の寒い間は地中の根や土壌にケイ素の殻をかぶって眠っていた植物性ソマチッドは、春になると種の保存の本能か、一気にその活動を発祥させてきます。

ソマチッドは動物・植物・バクテリアなど全ての地球生命体の中に存在します。

ヨモギにも、私たち人間の細胞活性化と健康増進の働きがあることを、なぜか昔の人はよく知っていたのですね。

これぞまさしく温故知新ですね(^^)


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