長寿で有名なフンザ村の水の秘密、それはシリカ!

天然石に詳しい方ならご存知だと思いますが、水晶の中に「水入り水晶」というものがあります。水入り水晶とは、その名前の通り天然水晶の内部に水分が内包されたものです。

生成過程いついては、数千万年から数億年前に地殻の変動や火山活動によって、鉱石の中に水が入り込み、そのまま水晶化が進み出来たのではないかと言われています。

生産国の中国では、太古の昔に皇帝たちが「不老長寿の水」として重宝し、好んで飲んだという言い伝えがあります。現代になってからも数万個に一個の割合でしか産出出来ない水入り水晶(通称「ヴァージンウォーター」とも呼ばれています)はその希少価値は高く、やはり「万能の妙薬」としてお金持ちの人たちで高額な値段で売買されてもおりました。

この水晶の中に閉じ込めらた「水」がなぜ人間にとって良いのか、ということは近代になって次第に分かってきました。

その成分を解析すると「ケイ素」という元素が溶け込んでいることが分かりました。ケイ素、つまりシリカのことです。

インド北部の山奥のカラコルム山脈北西に「フンザ」という村があります。この小さな村に脚光が浴びたのは、その村の住人が100歳を過ぎても尚病気にかからず健康で元気に暮らしている人たちが多いことからでした。

これが長寿村フンザです。

この長寿村フンザの長寿の秘密を解き明かしたが、天才科学者と言われた”パトリック・フラナガン博士”でした。フラナガン博士によって1986年に出版された「Elixir of the Ageless -不老の霊水」にその研究が発表され、解き明かされました。

フラナガン博士が最終的に目を付けたのは、フンザに流れ込んでくる川の自然水でした。この自然水にはマイナスに帯電したシリカの微小な粒子が含まれていることもわかりました。

そしてそのシリカの作用は研究の中で、非常に高い抗酸化作用と、血液を弱アルカリ性に導くこともわかったのです。

水溶性ケイ素は冒頭の水入り水晶に含まれる「奇跡の水」と同じものだということです。

そして、その水溶性ケイ素から得られる効果はフンザの村の長寿効果と同じものが得られるということです。

「フンザ村の長寿の謎」は、サイエンスライターの水守啓氏が詳しく解説している講演動画がありますので、そちらを参考にしてください。

水守啓の長寿の謎「フンザの水」とは?

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