ケイ素は文明の進化と引き換えに失った遺産

人間は常に古来より進化を遂げて進歩してきた生き物です。

古代「火」の発見からはじまり、情報伝達スピードを加速させた活版印刷。常に明かりの灯る生活を手に入れた電気の発明。産業を加速的に進化させた「蒸気」の誕生。。。

そして私たちが生きている間にも世界を繋ぐインターネットという光の回線が産み出されました。本当に世界が隣同士となりました。

しかし、その反面進化と引き換えに失われた物も数少なくはありません。

日常の衛生面もよくなり飲み水も浄化施設で清潔な飲料水が、水道を捻ればいくらでも出てきます。

農耕技術も進み、年中季節以外の食物も食べることが出来る。そしてファーストフードという安価で口当たりが美味しい食べ物にも恵まれている。

江戸時代も同じく、士農工商で身分の高い人は白米を食べ、農民は麦や雑穀を食べていました。しかしその結果、美味しい白米を食べていた商人はビタミン不足から脚気という病気になることも多かったという。

昔の人の飲み水は井戸水か、川の清流を汲んでは飲んでいた。今から見れば不衛生そうだけど、そこには地中の恵のケイ素がたくさん含まれていました。

二毛作、三毛作などの技術がないことで土地は痩せず、土中に多く含まれるケイ素を野菜も果物も十分に栄養素として備えることが出来た。

確かに日常が便利になった現代、水道水は衛生的になったけど、昔の人が井戸水として飲んでいたケイ素の成分は水道水には入っていない。

農耕技術が進化したけど、今の痩せた土地には植物にも動物にも必要なケイ素元素は格段に少なくなっている。

冒頭にも述べたけど、人間は確かに数々の発明と共に便利なものをたくさん手に入れてきました。でも、それと引き換えに失ったものも同等にあることを忘れてはいけません。

文明の進化と共に、人間が失った一番大きなもの。

それもケイ素だった、ということを今理解してください。

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