ケイ素とミトコンドリアの関係

ケイ素を語る時、それはそれは長い年月からなります。そしてその規模もミクロからマクロまで、微生物から宇宙までと果てしなく広がります。

だからここは「珪素物語」というとてつも長い物語形式で、この不思議な元素のことを伝えていけたらと思い綴っています。

今回の記事は人間が元気で生きる上で重要な働きをしてくれるミトコンドリアとケイ素との関係です。

そしてケイ素というものが生命の起源だった、という事をお話したいと思います。

遠い遠い地球が出来た頃のお話

昔々、遙かな昔太陽系内は多く隕石が飛び交い満ち溢れていました。そしていつしかその隕石群がお互いの引力で集まり小惑星となりました。

地球の誕生は46億年前だと言われています。

この時地球を構成してたのが主に鉄と珪素だったのでした。

事実名古屋大学大学院理学研究グループが欧州化学雑誌「アストロノミー&アストロフィジックス」という学術雑誌に、星の残骸微粒子は鉄や珪素で構成されていることを発表しています。

よって地球はまず「珪素」在りき、だったのですね。

もちろん出来たての地球上には、生命体などは存在しません。

まったく生命体の無い所で、どうやって生命体が誕生したのかって興味はありませんか?

でも何かのきっかけで、命が全くない所から命が誕生したのは事実なんですね。

そのきっかけが実は珪素だと知れば、珪素に対して興味は起こりませんか?

僕はそういうところから珪素に興味を持ちはじめました。

地球誕生後最初の生命体

地球が誕生してすぐは当然生命体などありませんでした。多くの惑星がそうであるように。まさしく無機鉱物しかそこには存在しませんでした。

地表では空中にプラズマが乱れ飛んで稲妻が轟き出します。

地下では対流しているマグマが地表を打ち破って火山となり、あちこちで噴火が起こります。それに伴いマグマの熱で熱せられた水蒸気が大地に吹き上がり、それはやがて雨となって大地に叩付けられます。

大洪水なども起り大地には水を溜める地域が出来だしました。

そういう地表での現象が何度も繰り返される中で、とうとう光合成を行い、酸素を放出する生命体が誕生することになります。

史上最古の生命体シアノバクテリア

最古の生命体としてシアノバクテリアがすでに知られています。

このシアノバクテリアが酸素を放出することで、その後の地球の運命を大きく変えたことになります。

そしてそのシアノバクテリアが食べていたものが、土壌にあった無機珪素なわけです。無機珪素を食べながら光を浴びて、ひたすら酸素を放出していたのです。

そしてシアノバクテリアが放出した酸素が、他の命を生み出す重要な役割となったのです。

そしてその放出される酸素の中で、細胞内の発電所ともいわれるミトコンドリアが誕生しました。

そしてついに真核生物が生まれます。真核生物は多細胞に変化することで、植物や魚類など複雑な機能を持つ生命体が生まれることになります。

生命の進化は珪素を食料とするシアノバクテリアからはじまり、複雑な細胞を持つ動物へと繋がっていったのですね。

ミトコンドリアは珪素が無いと活性しない

私たちの体は約60兆個の細胞によって出来ています。

そしてその60兆個の一つ一つの細胞の中にミトコンドリアが数百から数千個共棲しているといわれています。

ミトコンドリアの働きが私たちの活力となるわけですから、ミトコンドリアが活性しないと色々と体の中で不具合が起き出します。それが様々な疾患であったり、病気になるという事です。

少し難しく説明しますと、私たちが毎日食べている炭水化物やタンパク質、脂質などをミトコンドリアが分解し、アデノシン酸リン酸(ATP)というエネルギーを細胞に供給しています。これをATP合成といいます。

ATP合成こそが人間が元気でいられる源です。

そしてこの私たちの生命維持に最も重要なミトコンドリアに必要なのが珪素なのです。

それはミトコンドリアの元が30数億年前のシアノバクテリアであったことと関係があるのかもしれません。

地球上に全く餌がなかった時代に、シアノバクテリアは無機質の珪素を食べて生息していました。その古代記憶がミトコンドリアの中にあり、いまだにミトコンドリアは珪素を必要としているのではないかと思います。

とにかく私たちはミトコンドリアを活性化させることを考え、そのミトコンドリアの活性源となる珪素を十分に摂取することが、健康の源なのです。

まとめ

今回は私たちの【健康】はミトコンドリアの働きによって成り立っている。そしてそのミトコンドリアを活性させるものが「珪素」なんだと覚えておいて下さい。

珪素はミトコンドリアの大好物な餌なんです。

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