ケイ素、シリカ、シリコン、の呼び名の違い

ケイ素、シリカ、シリコン、の呼び名の違いを教えて下さい。とのご質問を頂きました。

これをわかりやすく説明するものを過去、カリスマ美容師と呼ばれる美容師の先生に書いて貰ったことがありますので、そのまま転載致します。

「シリコーンと美容業界」

美容師であり水溶性ケイ素を販売する私は時々このような質問を受けます。

「ケイ素は英語でシリコン(silicon)ですよね。シャンプーやリンスに入っているシリコンと同じ物では?そんな物を飲んでも大丈夫なの?」と…

この質問をされる方は化学的知識のある方。ですが少々間違っているんです。一般的に使われている「シリコン」と言う言葉は実は省略されていることを御存じないのですね。

ケイ素は科学記号Siでシリコンです。ところがリンスなどに入っている物は「シリコン樹脂」略されて「シリコン」と呼ばれていますし本来「シリコーン」と呼ばれる物なのです。

ケイ素(シリコン)は単体の元素を指しますがシリコン樹脂(シリコーン)は高分子で合成樹脂の事で化学合成された別物を指します。

『シリコーンの効果』

リンスに入っているシリコーンは髪の摩擦を防ぎ、艶を出すためには最高の力を発揮します。
ところが頭皮に付着して薄毛・抜け毛の原因にもなります。

実はシリコーンと呼ばれる物質は800種類以上存在しています。低分子構造の粗悪な物から天然素材高分子の高級な物まで多種に渡ります。

手術に使われる体内で溶ける糸は「40ナノジメチコン」と言うシリコーンの一種で出来ています。切り傷に水溶性ケイ素を塗ると驚異の速さで完治します。この糸も“ケイ素の細胞活性の特徴”を使い手術後の細胞の回復を早める力にもなっています。

このように体内に入っても何ら問題の無いシリコーンもありますが、カーワックスなどに使われる危険なシリコーンもあるのです。

『シリコーンと美容界』

東京のとある美容室のエントランスの前に、このようなメッセージが掲げられたそうです。

「S社のシャンプーTU●AKIご使用のお客様はお断りしております。」このメッセージが何を意味するかわかりますか?悪質なシリコーンが入っているシャンプーを毎日使うと毛髪表面に塗り重ねられたシリコーンの膜が出来ます。これは髪の損傷度合いを判断できなくするどころか、パーマやカラーの薬剤反応を阻害し『技術の失敗』につながる問題です。

全国の資●堂サロンはS社に対しTU●AKI販売停止の要求を申請したそうですがメーカーはもちろん拒否。なので草の根運動が起きています。僕も毎日のように伝えています「シリコーンはね…」と。

S社だけに止まらないシリコーンの多様は、頭皮の異常、脱毛、薄毛を引き起こしています。これらの現象はシャンプーを変えるだけで解決する場合があります。

『最も大切なこと』

私が感じる事をお話しますが「何をもって安全と考えるか?」を、余りにも他人任せにしている人が多いと感じます。

大企業がCMをしている有名製品は安心!インターネットで販売されている無名製品は危険!この考え方はこれからの時代にそぐわないのです。

大企業は政治に影響を与えるほど権力があります。有利になる法律を作ることも可能です。薬事法を見ても国民を守るためだけに有るとは思えません。

もしもそうならヘアカラーを市販出来ないはずです。私たち美容師が国家資格取得義務があるのは劇薬を使い施術するからでヘアカラーなどは『劇薬』になるのです。

『自分は自分で守る』

水溶性ケイ素をお使いの方は既にお気づきでしょう。自分の直感と知識で胸を張り自己責任で物を選ぶ。このスタンスがこれからの健康を支えます。シリコンとシリコーンの違いを知りシリコーンが何かを知ればヘアケア商品の選び方も変わります。

そうして知識を増やして安全で健康な生活を実現してゆきましょう。

関連記事